脱・よくわからない質問

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ライター 白鳥 菜都

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取材や会議の際に、「質問の意味がよくわからない」「何を聞きたいのかわからない」と言われたことはないだろうか。私はある。

質問が伝わらないと、話がかみ合っていないことが露呈するので、気まずい空気が流れる。会話の中で一番苦手な瞬間かもしれない。そんな気まずい瞬間を回避するために、質問上手さんの会話から盗んだ術をいくつか紹介したい。

背景を述べる

「質問の意味がわからない」=「質問の意図がわからない」であることが多い。何のためにこの質問をされているのか、何が聞きたくてこの質問をされているのか、がわからないと質問に答えにくい。だから、質問をする際には背景を述べた方がスムーズに、欲しい答えを引き出しやすい。

たとえば、下記のような聞き方ができる。

・「一般的には~~だと思うのですが、○○さんは~~ですか?」
・「~~のためにお聞きしたいのですが、~~ですか?」
・「私は~~なので、~~と考えているのですが、どうですか?」

情報源を述べる

人は、想像以上に自分が言ったことを覚えていない。過去の発言をもとに質問を考えても、「そんなこと言ってましたっけ?」となることはざらにある。

だからこそ、相手の過去の発言をもとに深掘りしたいときは、情報源を述べた方がいい。

・「~~の取材で、~~とおっしゃっていたと思うのですが~~」
・「~~の時期に~~とお話しされているのを見たのですが~~」

その時々で意見は変わるだろう。でも、少なくとも、当時なぜそう考えていたのかや、今は意見がかわったのかを聞き出すフックにはなるだろう。

感想と質問をわける

場が盛り上がると、つい質問者が長ったらしく話し続けてしまうことがある。このとき、質問者の感想・意見と質問がごちゃごちゃになっていることが多いように思う。

では、感想を言うのをやめればいいのかというと、そうではない。一方的に質問攻めにされたり、一人で話し続けるのは結構苦痛な(人が多い)ので、やめた方がいい。

じゃあどうするのかというと、「これは感想なんですけど……」を使うのが便利だ。一旦感想を伝え、相手の反応を待ってから、次の質問をする。質問者の感想によって、相手がさらに話してくれることもよくある。

ここで紹介したのはあくまでも、口頭での質問の方法だ。時間の限られた場でできる限り上手く質問したいという時に使ってみてほしい。

(雑談の場であればこんなことを意識せずに、思ったままに喋った方がおもしろいと思う)

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