「シンプルUI」は顧客と共に創るもの

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デザイナー 塚元 舞賀

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ベイジでは現在、「シンプルUI」 がホットトピックだ。

「シンプルUI 3原則」として次の3つを掲げている。

・No Gimmick(ギミックを使わない)
・No JS(JSに頼らない)
・No Special(特別なことをしない)

これらを守らないことによる弊害としては、以下のような点が挙げられる。

・操作が複雑になる、操作難易度が上がる
・操作ミスやエラーが起きやすくなる
・求めるリテラシーが上がる
・理解できない人、操作できない人が増える
・開発工数が上がる
・開発遅延が起きやすくなる
・修正や改善がしにくくなる

開発工数の増加や修正のしづらさはイメージしやすい。

既存ライブラリの活用や、不用意に装飾的なアウトプットを作らない等、ある程度共通した改善策があるが、操作難易度やリテラシーというのはユーザーの利用状況や背景も大いに影響する部分であり、「これをすればシンプルになります」と言うことは難しい。

お作法的なUIを踏襲することによって、操作の難易度を下げることはもちろん可能だが、私たちはさらに進化した「シンプルUI」を実現させたいと考えている。

情報量が多く、一度に処理できるタスクが多い方が「シンプル」というケースもあるし、情報量・タスクともにより少ない方が「シンプル」というケースも考えられる。

そう考えると、「シンプル」とは私たちの机上の空論で考えるのではなく、顧客との対話をとおして「シンプルとは何か?」を問い直すところから始めていく必要があるのではと思う。

UXリサーチによってユーザーを理解することは行っているが、まだテンプレート的な「ユーザー理解」にとどまっているような気がしているので、もう一歩踏み込むために顧客とコミュニケーションを取るに時間を増やしたい。

理想を実現するためには既存のやり方に固執していては前に進まないので、プロジェクトの進め方から制作手法まで丸ごと変えていく必要があり、改善チームを組成して改善に取り組んでいる。

シンプルUI実現のためにやることは山積みだが、コンサルタント、デザイナー、エンジニアの三位一体で理想の実現のために邁進していきたい。

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