デザイナーは「可視化によるファシリテーション」でチームに貢献しよう

塚元 舞賀のプロフィール画像
デザイナー 塚元 舞賀

417 view

以前、日報でデザイナーの仕事の本質について考えた際、「可視化」をあげた。

デザイナーの仕事の本質って何だろう?と考えてみた

この「可視化」という点に関して様々な解釈ができるが、多くは「要件定義されたものを魅力的に見せる」ことだと捉える人も多いのではないか。

しかし、要件定義そのものを可視化によって前に進めることもできるのではないかと考えている。

例えばベイジでは、ワイヤーフレーム制作はデザイナー1人で行わず、プロジェクトメンバー全員で集まって議論しながら考えていくことが多い。

時には顧客も交えてワイヤーフレーム検討を行う場合もあるが、戦略で検討した方針を具体の要件として落とし込んでいく作業である。

この検討の中で、デザイナーは「可視化によるファシリテーション」を行っているのではと感じる。たたき台を元にしながらも、議論から素早くアイディアを形にし、次の段階へと導く役割を果たしている。

目に見える形になることで「ちょっと違うかも」「これなら○○にしたほうがいいかも」といった次の議論を促したり、収束させることができる。

Figmaといったツールが使えれば事実上は誰でも可視化によるファシリテーションは可能だが、形や構造への知識はデザイナーが得意分野。与えられた情報に対して適切な形を考え、即座に形にできるスキルは、我々の持つ価値の一部だろう。

頭と手と口を同時に動かす必要があり、議論当日は肉体労働に匹敵する疲労感を感じるが(笑)、私は「可視化によるファシリテーション」が好きだ。これが、デザイナーとして働いている魅力のひとつである。

関連する日報

    フリー素材のアイコン・イラストを流用する時のコツ

    2,602 view

    岡本 早樹のプロフィール画像
    岡本 早樹 デザイナー
    業務アプリの設計は「もっといい方法があるのでは?」と疑おう

    582 view

    板垣 琴音のプロフィール画像
    板垣 琴音 デザイナー
    経験やスキルがなくても、デザインのフィードバックはできる

    2,233 view

    原浦 智佳のプロフィール画像
    原浦 智佳 デザイナー
    「壁打ち相談」をうまく使って、情報設計を効率よく進めよう!

    1,550 view

    高島 藍子のプロフィール画像
    高島 藍子 デザイナー
    BtoBサイトにおける「ファーストビュー攻略法」

    2,945 view

    池田 彩華のプロフィール画像
    池田 彩華 デザイナー
上に戻る