先輩デザイナーから聞いた、デザインを早く作る秘訣

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デザイナー 原浦 智佳

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新人デザイナーが中堅デザイナーになるまでの壁に「早く良いデザインを作れるスキル」がある。多くの新人デザイナーはここに、課題感を感じているだろう。コロナ禍でリモートワークが基本になったベイジだが、最近では先輩とタイミングを合わせて、出社して作業することもあり、先輩デザイナーの作業を横で見る機会があった。

間近で作業を見ていて、テキストできた要件があっという間に“絵”になっていくのを見て感動した。まるでタイムラプスのように、あれよあれよと形ができていく。

なぜ先輩は作業が早いのか

いろんなスキルの賜物だろうが、1つの要素に「継ぎはぎで方向性を作る力」があると思う。継ぎはぎというのは、デザインのパーツのこと。参考デザインのキャプチャや、他ページで使ったパーツを使い、ざっとこんな感じ?という方向性を作っていく。

ここでのポイントは、最初からディティールの調整はしないこと。制作フェーズの上流で、顧客と一緒に方向性に間違いないかを擦り合わせていき、合意が取れたところで詳細を詰めていく方が手戻りが少ない。

まだ、大枠が決まっていないのに、いきなり細かいパーツや余白を調整しても、レイアウトやコンテンツが変われば全てがおじゃんになり、そこにかけた時間が無駄になってしまう。最終的に、方向性が決まりブラッシュアップしていく時に、ディティール調整をすることで、力の入れどころとタイミングを適切に使うことができる。

顧客が見たいのはどんなデザインになるかだけ

顧客が見たいのは、綺麗なデザインだけではなく、イメージしているものが実際の画面に映るとどうなるのか?ということ。

0→1のデザインを作るだけが、デザイナーの仕事ではない。キャプチャをマスクしたり、フォトショップで要素消したりして、ざっくりとしたイメージを速く作る。それを見せて、議論していくうちに、双方が納得するものが、期日まで作れるはずだ。新人デザイナーこそ、PDCAをたくさん回す努力をしていきたい。

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