職場に「楽しさ」って必要?

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コンテンツディレクター 西岡 紀子

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ベイジ代表の枌谷が2026年の抱負として「楽しいと感じる瞬間を増やしたい」と語っていた。

職場では1日8時間、大半の時間を費やす。そこで「楽しい」と感じる瞬間は多ければ多いほどいいだろう。しかし、その「楽しさ」とは一体何を指すのだろうか。改めて考えてみると、職場における「楽しさ」には少なくとも2種類あるように思う。

職場の「楽しさ」を分解すると

ひとつは、全社やチームでのイベント、あるいは日常の雑談やミーティングでふと生まれる笑いなど、瞬間的な楽しさだ。これらは職場に限らず、生活のあらゆる場面で享受できる性質のものである。

もうひとつは、業務を通じて得られる手応えや成長の実感、目標を達成したときの喜びなど、仕事における本質的な楽しさだ。職場で長く健やかに働き続けたいと考えるなら、こちらの楽しさを得られることが不可欠になる。

あの雑談にも、意味がある

ただし、後者の楽しさは短期的に手に入るとは限らない。工夫や努力を積み重ねた結果としてもたらされるものなので、数か月、時には数年単位の時間軸になることもある。

ここで重要になるのが、前者の「瞬間的・短期的な楽しさ」だ。長期的な目標に向かう道のりは、時に困難なものになる。そんなとき、日々の小さな笑いや何気ない会話は、いわば給水係のような役割を果たしてくれる。瞬間的な楽しさがあればこそ、本質的な楽しさを目指して歩み続けられるのではないだろうか。

この2つの楽しさは、対立するものではない。むしろ互いに補完し合う関係にある。短期的な楽しさが日々のモチベーションを支え、長期的な楽しさが仕事への意味や誇りをもたらす。個人・チーム・会社の各単位で、これらの両方を数多く生み出せるようになると、充実した職場環境が実現しそうだ。

「楽しさ」は意外と自分でつくれる

では、それぞれの楽しさを意識的に増やすには、どうすればいいだろうか。

瞬間的な楽しさは、日常の中に散りばめることができる。たとえば、ミーティングの冒頭に雑談タイムを差し込む、チームでちょっと良いごはんを食べる、Slackで癖が強めのスタンプを押す、など。これらは特別な予算や準備がなくても、ちょっとした意識で実現できる。

一方、手応えや成長という本質的な楽しさを得るためには、自分が何に価値を感じているのか、なぜその仕事をしているのかという「自分なりの意味」を持つところから始めたい。それが本質的な楽しさを生むための土台になるからだ。

職場の「楽しさ」は、偶然生まれるのを待つものではなく、意識的に育てていけるものだ。まずは今日、ひとつくらい「今日楽しかったな…」とくすりと振り返られる瞬間を拾えたら、それで十分かもしれない。

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