相談してもデザイナーの価値は下がらない

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デザイナー 池田 彩華

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デザイン制作の初期段階、企画を踏まえてどんなアウトプットが良いか悩むことは多い。

特にキャリアが浅いうちは、「もっと自分で考えてから相談しよう」「アイデアが固まってから見せよう」と、一人で抱え込んでしまいがちだ。相談すると能力不足だと思われそう、という不安もあるかもしれない。

ただ、手を動かす中で壁にぶつかったとき、一人で正解を探し続けることが必ずしも正しいわけではない。プロデューサーや他職能のメンバーに早めに相談することで、顧客にとって本当に意味のある提案に近づける。相談したからといって、デザイナーとしての価値は下がらない

デザイナーの仕事の本質は、一人で正解を出すことではない

プロジェクトにおいて、企画の狙いに合うデザインを顧客に提案することこそが、デザイナーの仕事の本質だ。そのために大事なのは、一人で全部抱え込むことではなく、最適な結果を出すために必要なリソースを使い倒すことだと思う。壁にぶつかったときこそ、周囲に声をかけて情報や視点を集める。それ自体がプロの仕事の進め方だ。

企画やプロデューサーの意図を理解せずに作ったデザインが、顧客にとっての最適解になることはない。企画を踏まえず、デザイナーの感性だけで作ったものは、どれだけ美しくても企画意図や事業課題とズレるリスクがある。

企画の背景と顧客のビジネス課題を徹底的に理解したうえで、その企画意図をデザインでどう表現するかを考えるのがデザイナーの仕事だ。そのプロセスにおいて、プロデューサーや他職能のメンバーとコミュニケーションを取ることは、むしろ積極的にやるべきことだと思う。一人で正解を出そうとするよりも、早めに相談して認識を合わせていく方が、結果として良い仕事につながる。

チームで戦う方がプロフェッショナル

ベイジのプロデューサーの職務定義には「デザインが戦略の意図を満たし、目的・目標を達成しうるかを確認し、必要に応じてフィードバックする」ことが明記されている。

他社がどうかはわからないが、ベイジにおいては企画と制作の連携はそもそもの前提となっている。プロデューサーに相談することは頼りすぎではなく、むしろ顧客にとって本当に意味のある成果物につながる行為なのではないか。

仕事をしていればあらゆる悩みが出てくるが、プロジェクトにおいては常に顧客のことを最優先に考えたい。自分ひとりで正解を出そうとするよりも、チームの知見や視点を借りながら最高のものを作る方が、よほどプロフェッショナルだと思う。

もちろん、すべて自分でできるようになれば一人で完結するという選択肢もある。ただ、自分の意見や困っていることを言語化して伝えれば、チームは必ず応えてくれる。デザイナーとしての価値を最大限発揮するためには、チームというリソースをフル活用することが最善の戦い方なのだと思う。

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