ベイジではWebサイトに使用する写真は、プロのカメラマンに撮影をお願いしたり、クライアントから過去に撮影した写真をもらったりと、案件によってその入手方法も様々だ。私はまだ撮影案件には関わったことがないので、制作の時に使用する写真は専ら、クライアントに用意していただいた写真を使うか、ストックフォトサイトで探すかの2択である。
その2択の中の一つ、ストックフォトサイトから写真を探す作業。Webデザイナーであればほとんどの人が行ったことのある作業だと思うが、私はこの作業には少々厄介な問題があると思っている。
その問題とは、目的に合う良い写真にたどり着くまでに想像以上に時間がかかってしまうことだ。イメージ通りの写真がすぐに見つかれば良いが、見つからない場合はグダグダと探し続けてしまい無駄に時間を消費して待った経験があるデザイナーは多いのではないだろうか。
今回はその「無駄に時間がかかりすぎてしまう問題」に対して、ストックフォトサイトでの写真の探し方を3つのポイントにまとめたものを書き出してみようと思う。
日常でWeb検索のサイトで検索をするときにも良く行う、キーワードを組み合わせて検索するというやり方。ただし、適当にキーワードを組み合わせれば良いというわけではなく、大切なのは「具体的なワード」を組み合わせることだ。
例えば、高級感のあるオフィスのような写真を探していたとして、一つ目のキーワードを「エグゼクティブ」とする。これ1つだけでは、膨大な量の写真が出てきてしまい、目的の写真をにたどり着くのに時間がかかってしまうが、これに「エグゼクティブ+窓」のように、より具体的なワードを組み合わせて検索する。すると一気に選択肢を狭めることができ、自分のイメージ通りの写真にたどり着きやすくなる。
以前の私は、「エグゼクティブ+ビジネス」というような具体的ではない、範囲の広いキーワードを組み合わせていたので、組み合わせ検索をしても、あまり候補が絞れていなかった。「具体的なワード」を組み合わせることが大切だったのだ。
良さそうな写真が見つかるまで、同じ検索ワードで10~15ページぐらいを延々と探し続けていないだろうか?私はしていた。
時間をかけてじっくり探していたつもりだったのだが、この探し方では後ろの方のページまで探したところで、目的の写真が見つかる可能性は低い。何故なら、検索フィルターの設定にもよるが、基本的にストックフォトサイトでは前のほうに、よりキーワードに合った写真が表示されるようになっているからだ。
なので、もしかしたらよい写真があるかもしれない!と思い、グダグダと同じキーワードで探し続けることはただの時間を浪費するだけになってしまっている。
探す際の目安としては、3~4ページぐらい。それぐらいで切り上げて、上に述べた「+具体的なワード」の検索ワードを変えて探すようにするともっと効率的に目的の写真にたどり着けるようになる。
これは単純に私が機能として知らなかったことなのだが、主にベイジで使っているストックフォトサイトのGetty Imagesでは、画像を作家で絞って検索できる。それに加えて、その作家内検索の際にも、キーワードで絞り込めるのだ。
今まで、作家内検索は同じようなクオリティの写真が見れるのは良いけど、数が膨大すぎる…と思っていたので、すごく便利な機能を見逃していたことになる。Getty Images以外のストックフォトサイトも、検索機能はかなり充実しているはずなのでその機能をしっかり使いこなせば、写真検索がもっと効率よくできるようになるかもしれない。要するに、使える機能は最大限使いこなそう。ということだ
恥ずかしながら、作家内検索でキーワードで絞り込みができることは、教えてもらうまで全く気付いていなかった。なのでこれからは、その気づけていなかった時間の分も、この機能をちゃんと活用していこうと思う。
また、上記の3ポイント以外にも写真を探す時は、ベストの1枚を探すのではなく、候補となりそうな写真を多く出した方が良い。とを先輩デザイナーに教えていただいので、それも意識しておきたいことの一つとして覚えておきたい。
写真探しは手を抜くわけにもいかず、かといって時間をかけすぎるわけにもいかない。時間の配分が難しいタスクだと常々感じている。しかし今回まとめたこれらのポイントを意識することによって、ベストな写真を選ぶコツがだんだんとつかめてきた。この感覚を忘れずに、今後はもっと効率よく質の良い写真をたくさん集めることができるように奮闘していきたいと思う。