社内フィードバックをディスカッション形式にするメリット

先日、とあるクライアントにワイヤーフレームの提案を行ったときの話。

これまでにもいくつかの案件で提案をする機会があったが、以前は単純に成果物の説明をするだけに終始してしまい、成果物をベースとした議論にはあまり参加できていないと感じていた。しかし今回の提案では、これまでと比較してみても積極的に議論に参加できた実感があった。

では、これまでとは何が違うのか?を考えたときに、制作スタイルが変わったことが影響しているのではないかと感じる。

ベイジではここ数ヶ月、1人で黙々と作業する制作スタイルを減らし、ペアデザインなどを取り入れたチームでの制作スタイルを模索中である。そしてもう1つ、新しい取り組みを行っている。それは、社内でのフィードバック方法をテキストベースからディスカッションをベースにすること。特に設計工程でワイヤーフレームを作成する際には積極的に取り入れようとしている。

進め方としては、毎日夕方に関係者で集まり、デザイナーがその日に作成した画面に対しての説明を行った後、メンバー同士でディスカッションをしていく。次の日は前日分のフィードバック反映からスタートし、次の画面の制作→夕方のディスカッションという流れだ。

ディスカッションすることで、話すことや思考の言語化トレーニングに加え、フィードバックに対して即座に意見や質問を出す必要があるので、思考のスピードをあげる訓練にもなる。これらは議論の際に必要なスキルであるが、日々のディスカッションの中で鍛えることができた。

また、ディスカッションをすることでクライアントの事業に対する理解が深まっていく。作業前にも前工程の戦略資料や現行サイト、ブログ記事などを読んで事業理解を図るが、実際に戦略などの初期段階から案件に関わるディレクターの話を聞く方が有益であることも多い。ディレクターは、クライアントから直接聞いた話など、資料やサイトに書いてない生の情報を持っていることも多いので、話を聞くことでより事業に対して具体的なイメージがわきやすくなる。そうすることで、ワイヤーフレームやデザインがより理論立てられた、1本の筋が通ったものになる。

ディスカッションにより得られるメリットをまとめると以下になる。

  1. 口頭コミュニケーションを通して、思考や言語化の瞬発力が身につき、実際の提案でも怖気づくことなく議論できるようになる
  2. クライアント事業への理解が深くなり、「~だから~している」という体系的な提案になる

こういったスキルは一朝一夕で身につくものではない上に、頻繁に提案の場があるわけではない。日々の業務の中で自然と訓練ができる環境があるのはありがたい。

とはいえ、この進め方は関係者の時間を拘束してしまうことがデメリットではあるので、制作の波にあわせた時間配分等、デメリットが最小限に抑えられるように意識していきたい。