ずるい日報の使い方

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ライター 白鳥 菜都

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私は、日報や日記など、後から自分のことを振り返って書くのが苦手だ。

なぜかというと、まず第一に記憶力があまりよくない。ただやったことの羅列であれば、カレンダーなり、作業したドキュメントを見ればわかる。でも、自分が何を考えたのか、何を学んだのかという点は、後から思い出すのが難しい。

第二に、自分のことや自分の考えを書くのが苦手だ。ライターなのに?と言われそうだが…。お客様の商品やサービスの魅力、インタビュイーの話をわかりやすくまとめるのとはまた違って、自分1人で自分の頭の中にある経験を言語化するのはなかなかに大変なことだなと感じる。

こんな私が、どうにか日報を提出するために使う手口のひとつが、1日の最初に日報を書いてしまうことである。

今日の自分のタスクを元に、就業時を妄想して、1日のまとめや学びを書いてしまう。そうすると、今日1日が終わった時点で自分がどんな動きをしていると良さそうか、計画書のようなものができる。あとはその日報を提出しても嘘にならないように、業務を進めるだけだ。

ある結果を信じて動くことで、その結果が実現しやすくなるという「予言の自己成就」という現象がある。「自己成就的予言」とか「自己達成的予言」という言葉が使われることもあるようだ。

成就というほど大きなものではないのだが、日報も同じように使えるかもしれない。私の場合は面倒くさがりなので、「日報書き直したくないから、書いた予言は実行せねば…」と思い、タスクを進める機動力にもなる。

とはいえ、毎日この方法を使っているわけではない。突発的な仕事が入ったり、より大きな学びを得る日もあるので、そういった時には改めて日報を書いている。

「振り返り」という目的からはずれてしまうのかもしれないが、日報を書くのに困った時は「予言」として使ってしまうのはおすすめだ。

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