ビジュアルデザインの提案において、修正が出ないようにすることは素晴らしい事だが、顧客が見た時に「ここの部分はこういうふうに修正してほしい」という意見をくださることが、実際には多いと思う。
ウェブサイトをより良いものにしようという旨の意図であり、私たちは可能な限り寄り添い、ベストを尽くしたい。
デザイナーは専門家でありながら、お客様の頭の中にあるイメージを一発で言い表すことはできない。だからこそ、毎回「どうしたらブラッシュアップできるか」という視点で提案に挑まなければならないのだ。
初めは修正することを漠然と怖がっていた。しかし、プロジェクトを経験するうちに、修正はブラッシュアップするチャンスであると気づいたのだ。
私は提案に挑む際、「どこをどのように良くできるか」を重視し、ブラッシュアップを前提に行動している。デザイナーとしての私の役割は、お客様の要望を形にすることであり、そのためには柔軟な思考が必要だ。提案に取り組む度に、新たな糸口を見つけ、クライアントと協力しながらウェブサイトをより良いものに仕上げていくのだ。
ビジュアルはロジカルに答えを導き出すようなものではない。
それは主観が入る領域であり、提案する際には常に緊張と共に、「どうやったら上手くいくだろうか」と考えている。
一発で正解を射止めることは難しい。
デザイナーとして、私たちは常に挑戦し、修正を通じてブラッシュアップを図り、クライアントと共に目指す方向に近づけていく。その過程で経験を積み、自身のスキルを磨いていくことが重要である。