言葉と絵どちらから考える?ビジュアル発想法

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デザイナー 池田 彩華

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ベイジの外部デザインマネージャー田渕さん(@shogoTabuchi)に、ある企業様のウェブサイトの「メインビジュアル」の相談をさせてもらった。無難なアイディアは出ているものの、もっと自由に発想したかった。その中でビジュアルの発想法について学びがあったので、振り返りです。

ビジュアル発想法

ビジュアルを考える方法は、次の2つがある。

  • 言葉から着想する
  • 絵から着想する

前者は、ターゲットやステークホルダーが、ビジュアルからこの会社に感じてほしい印象を言葉(ナラティブ)にしてコンセプトを出す方法。

後者は、さまざまなリファレンスを絵で集めて、そのリファレンスの何がいいと思ったのか言葉にしてみて模索していく方法だ。

最近の私は、どちらかに偏りがちだった。絵から着想していたら、うまく言葉と紐づけができなかったり、逆に言葉から着想していると、行き詰まったりした。

結局のところ、アイディアが出ればよいので、どちらでもいい。どちらか片方に決めすぎず、両方をうまく行き来する方法はないだろうか。

そんなときに、

  • 言葉から着想するときは、間を埋める
  • 絵から着想するときは、無作為に見る中で自分の中でピンとくるまで探す

ことを学んだ。それぞれご紹介します。

間を埋める

言葉から着想するとき。例えば、ビジュアルに「人を打ち出す」というアイディアがあったとき「なぜ人なのか?なぜ人を出すことができるのか?」を考える。

「人を出すことで、安心感を〜」だと浅くて、バックキャスティングして、「なぜ自分はそう思ったのか?」そこから形を考える。すると、例えば「会社のキーは、プロフェッショナルな社員たちがいる」ことで、その人たちの「遠くまで未来を予想できる審美眼」が特異な点だということに気づくことができれば、そこから派生して「目」のモチーフを使ってみてはどうだろう、のようにヒントが見えてくるかもしれない。

似たようなことを社内のマーケター古閑さんは「解像度が低いなら上げていくしかない」と言っていた。

ベイジにはライターもいるので、デザイナーが絵から着想して、ライターが言葉から着想してライターが間を埋めることもあるなと感じる。

無作為に見る中で自分の中でピンとくるまで探す

絵から着想するときは、媒体を絞らず、無作為にさまざまなものを見ることを学んだ。例えば、BtoBのウェブサイトの制作であれば、他社のウェブサイトだけではなく、グラフィックや雑誌など媒体を広げてみる。絵を見て何か自分の発想に繋げる発想だ。

それぞれのリファレンスに対して、なぜこのリファレンスがいいと思ったのか、メモをしつつ、一見バラバラのように見える多くのリファレンスの中から共通項を探す過程で、何か突破口が見えることもある。

探せば探すほど自分の中で納得度が上がっていく。たくさんの事例を探すことで、自分の中で根拠ができ、確信に繋がることもあるのではないか。

仮に、世の中に30くらい参考事例があるとして、そのうち自分が5しか知らないとする。5という限られた情報で思いつくことと、30の多くの事例を把握した上で導き出す案では、アイディアの幅や質も変わるだろう。

これらの過程を踏めば、プロジェクトメンバーやクライアントへ提案するとき、根拠と自信にも繋がる。何か意見が出たとしても、「みんなの意見を伺う」ようなことは減ると感じる。

さいごに

言葉から着想するときは、間を埋める。絵から着想するときは、無作為に見る中で自分の中でピンとくるまで探す。両輪で進めることで、アウトプットの精度や納得度が変わる感覚があり、この進め方がとてもしっくりきた。

ビジュアルの思考法は、人によってさまざまだと思うので、この限りではないだろう。ただ、ビジュアルの発想で悩んでいる方にこの記事が参考になれば幸いです。

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