新人デザイナーこそ、スピードよりもクオリティにこだわるべき

塚元 舞賀のプロフィール画像
デザイナー 塚元 舞賀

3,549 view

わたしは今、新人デザイナー2人のメンターを担当している。2人とも実務未経験での入社なので、毎日細かく作業内容や進捗、アウトプットのクオリティ(質)をチェックしている。そんな中、毎日のように2人に対して口酸っぱく言っていることがある。

それは「スピードよりクオリティにこだわろう」というものだ。

クオリティとはたとえば、表現の幅や配色、要素のサイズ感のバランスといったビジュアルはもちろん、要素の端と端がキチンと揃っているか、次の作業者にとって使いやすいデザインデータになっているかなどのことだ。新人こそ、このように一見、些末なことと思えるような部分に目を光らせ、こだわるべきだ。

なぜそう考えるのかといえば、スピードを意識するあまり、雑な仕事のやり方を覚えてしまうと、そこから丁寧な仕事の仕方に戻すのはなかなか難しいからだ。

もちろん仕事には必ず締め切りがある。しかし、だからといって「早くやらなきゃ…」「迷惑はかからないようにしなきゃ…」と焦ってスピード重視で進めても、結果として中途半端(=雑)なクオリティになるだけだ。実際、わたしもかつてはそうだった。

デザイナーとして4年働いてわかったが、作業スピードは知識量や経験値に比例してある程度は速くなる。だから経験の浅い新人が作業が遅いのは、心配しなくていい。まずは丁寧な仕事を癖づけるべきだ。

だから、わたしはことあるごとに「スピードより質だよ!」「丁寧にやろう!」と言いまくっている。もしスケジュールが厳しくなったときは、わたしや上司がなんとかするから大丈夫(たぶん…)。

恐らくこの話はデザイナーだけでなく、他のクリエイター職にも当てはまることだと思う。

駆け出しのころは今大切にすべきことは何かの判断が難しい。だからこそ、その新人時代を経験したわたしが、自分がわかり、考え方を押し付けない範囲で助力できればと思う。

関連する日報

    「なんとなく放置」を卒業する4つのステップ

    324 view

    仲野翔也のプロフィール画像
    仲野翔也 営業
    「自信がある」は「実力がある」ではない

    1,146 view

    川道優輝のプロフィール画像
    川道優輝 コンサルタント
    自分なりの「楽しめる学び方」のススメ

    262 view

    若菜 真穂のプロフィール画像
    若菜 真穂 コンサルタント
    個人の学びを会社の財産に変える方法

    988 view

    古口 真凜のプロフィール画像
    古口 真凜 バックオフィス
    AIを使うことは、もはやマネジメントであるということ

    8,123 view

    小林聖子のプロフィール画像
    小林聖子 品質管理
上に戻る