インタビューで質問に困ったら一般論をぶつけてみる

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ライター 林崎 優吾

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私はインタビューで質問に困ったらよくやることがある。それは一般論をぶつけてみることだ。

「多くの人は~~だと思うんですが、〇〇さんはどうですか?」みたいに聞くと、その人の特別な部分が浮かび上がって話のフックになりやすい。

たとえば採用サイトのインタビューなどで「このお仕事を続けているのは何故ですか?」と聞いても、「う~ん何でだろう…」と返されてしまうことがある。

そんなときは「~~な状況だと普通の人は大変で辞めたいと思ってしまいそうですが〇〇さんはそうならなかったんですか?」みたいに聞いてみる。

すると「あぁ、私は~~だと思っていたからですかね」と相手なりに考えた答えを返してくれることが多い。

これはインタビュー相手にとって当たり前になってしまっていることが、読者にとっては新しい考え方なことが結構よくあるからだと思う。一般論をぶつけると、そうした情報が引き出しやすい。

「いや、他の人と一緒で~~ですよ」という回答が返ってくることもある。それはそれで良い。この回答からはインタビュー相手と世間一般との共通点が見つかっているわけで、読者にとっての共感ポイントになる。

一般論をぶつけてみると、「私は違う」「私も同じ」どちらの回答に転がっても得するというわけだ。

注意点としては「普通の人」の認識がインタビュー相手とズレていると、話が噛み合わなくなってしまうこと。そんなときは「私だったら~~」に置き換えて自分と比較して聞いてみるといい。

事前に相手のことを勉強して、できるだけ同じ目線に立てるようにしておくのは最低限の礼儀だ。しかし、あえて一般人代表として向き合ったほうが、読者にとっては良い話が引き出せることもあることを忘れないようにしたい。

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