webディレクターが持つべきワークフロー改善の視点

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執行役員 / コンサルタント 今西 毅寿

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メンバーの拡充などを受け、ワークフローの改善を進めている。改善の意図を社内に周知するため、改めてプロジェクトマネジメントに関する基本を復習した。プロジェクトとは「独自の目的や目標を設定し、期限までに達成させる一連の活動」を指す。たとえ目的や目標があったとしても、開始日や終了日が明確に決まっていないものはプロジェクトとは呼べない。

ベイジが手がけるwebサイト制作やアプリケーション開発もプロジェクト化をしているが、進行には高い不確実性が伴う。達成確度を高めるためにプロジェクトマネジメントを体系的に学び、実践していくことはwebディレクターに求められる役割の一つと捉え、取り組んでいる。

ベイジにはプロジェクトを滞りなく進行し、成功させるためのツールやドキュメントが一通りそろっている。しかし、細かく定義されていない個所や業務内容の変化により再定義が必要なフローは存在する。こうした部分の対応が属人化することで時に作業の抜け漏れやトラブルにつながってしまう。

たとえばディレクションにおいてクライアントと十分な意思疎通を図り、あらかじめ認識をすり合わせておくことは重要だ。例としてサイトをテスト公開する際に気をつけるべき以下のような点が挙げられる。

  • テスト公開をする目的の共有・伝達
  • 未対応個所を含めた対応範囲の周知
  • 重点的に確認してもらいたい項目の洗い出し

このような属人的なコミュニケーションになりがちな部分への対策として、テスト公開時の連絡用テンプレートを作成する。それをプロジェクト管理シートなどの共通フォーマット上に記載し、誰でも手順を踏めるようにしておくことで属人化を解消しつつ認識の食い違いを防げる。

今後実施するワークフロー改善は、現状課題になっている点をリストアップした上でプロジェクト成功の確度を高めるための取り組みになる。ディレクション以外の領域においては専門外だからこそ客観的な視点を持ち、提案できる改善策もあるだろう。現状のワークフローに疑問を投げかけ、具体的なアイデアを数多く出すことを心がけつつ改善プロジェクトを進行していきたい。

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