エンジニアもデザインに意見すべき理由

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情報システム 野村 輝

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私はサーバーサイドエンジニアであるため、webサイトやアプリの見た目としてのデザイン作成に関わることは多くない。このことから、社内では自分がエンドユーザーの接する部分をもっとも客観的に見られる存在だと思っている。

制作物のデザインや実装機能について気付いたことがあれば都度伝えるよう心がけているし、別のスタッフから意見を求められることもある。たとえば、先日エンジニアをターゲットにしたあるサイトについて以下のようなことをコメントした。

  • サイトにはすでにブランドがあるので、デザインのカッコよさより見やすさを求める
  • 余計なアニメーションは不要で、いち早く目的の情報に到達したい
  • 複雑で凝ったレイアウトよりもシンプルな表形式のほうが見やすい
  • 見せられる情報は隠さずに最初から表示されていた方が嬉しい。表示エリアが限られるなど問題があるのなら、それが問題にならないデザインにすべき

これはサイトのターゲットが同じエンジニアということもあり、ユーザーの目線と自分の目線が近いからこそより有益なコメントができたと振り返っている。

専門外だからこそフラットなユーザー視点が持てる

別の案件でもデザインに関係した部分でコメントをすることがよくある。たとえば以下のような内容だ。

  • 作成したイラストの輪郭が微妙にギザギザして見える
  • 慣れないユーザーだと操作を間違えそうなボタンの配置だと感じる
  • 要素間のマージンが広すぎる印象がある
  • 文字が小さくて読みづらい

デザインや実装を作り込んでいるスタッフは細かい部分の調整をすることが多く、視野が一箇所に集中し、気付けない部分が出てくる。これに対し、システム側を担う私は、UIやデザインなどフロント部分を初見のユーザーのような感覚でフラットに見られる。

逆に、私がデザイナーからCMSの管理画面などシステム側の使い勝手に対して意見をもらってカスタマイズすることもある。これはデザイナーやフロント側のエンジニアがシステムを使うユーザーに近い視点だからこそ提案できるものだ。

些細なことでも伝え、気付きのきっかけを逃がさない

たとえ自分の感じたことが「何となく変」「ちょっとした違和感がある」という感覚的、抽象的なものだったとしても、ユーザーやクライアントが同じ印象を持つ可能性はゼロではない。大切なのは、それらの気付きを一つ一つ検証し解決した上で、最終的にエンドユーザーが使いやすいものを制作し、良質なユーザー体験を提供することだ。

「この領域は自分の専門ではないから」「これは大した問題ではなさそうだ」と決めつけず、思ったことは積極的に伝えるようにする。この積み重ねがユーザーのちょっとした使いづらさや気付きにくい不具合の発見・修正につながるはずである。

ベイジではどの制作工程においても、スタッフの誰もが感じたことをコメントできる環境になっている。このことは品質を保つ上でうまく機能しており、強みにもなっている。そうした気付きを身近でコメントし合える空気や環境を作っておくことが質の高いサイト制作につながるのではないだろうか。

普段、デザインを担当していないエンジニアという立場だからこそ気付けることが大いにあると私は考えている。制作者目線から離れ、自分の中にあるユーザー視点を意識しながら、今後も意見するよう心がけていく。

私がデザインに対して意見する理由は、純粋に制作物の品質をより高くするためである。

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