固定観念は表現の幅を狭くする

高塚 結子のプロフィール画像
デザイナー 高塚 結子

651 view

先日、オウンドメディアのデザインを制作した。そのイメージは「堅実な印象」だったので、デザインでどう表現するか?を考えた。

実際にデザインを制作してみて

わたしは、デザインを作る際に言葉の持つイメージに引っ張られてしまう。今回の「堅実な印象」とはまさとそれで、不要な固定観念を加速させてしまった。そのせいか、初校のデザインはどこか平坦で肩身が狭い印象だった。

レイアウトのワンパターン化

これまでもレイアウトがワンパターンで、もっと工夫ができないか?との指摘がしばしばあった。思い返すと、これまでの制作物をエレメントとして無意識に使っており、創意工夫を凝らして新しいものを作る意識に欠けていた。状況にもよるが、一度立ち止まり、最適なものは何かを模索するのが良いだろう。

配色を考える難しさ

配色を考えるのは想像の何倍も難しい。そのコツはまだまだ手探りの状態だ。今回も定義が曖昧だったり、補色を必ず使用するなどの制約をかけてしまい、結果悩む要素が多かった。配色は印象を左右するものなので、今後は効率的に行えるよう、配色を考える際には以下を念頭に置くようにしたい。

  • 何案か出す場合、関係性が似ている配色は避ける
  • 配色のイメージスケールあちこちまたいで迷走しない
  • むやみにたくさん色を使いすぎず、一貫性を持つ
  • ビビットカラー同士など喧嘩する色同士は避ける
  • 世の中のサイトがどのようなルールなのかを調べる

加えて、先ほど「配色は印象を左右するもの」と書いたが、とらえ方は人それぞれ。なので提案の際には、回りくどい説明や、こちらのイメージを断定・押し付ける言い方は避けるようにしたい。

デザインのトレンドを研究

私見だが、オウンドメディアといえばコレ!としがらみがあった。例えば、白い立体パネルにテキストが乗り、それらが規則的に並んだイメージ。しかし他のサイトデザインを見ると、トレンドが意識されているのも多くあった。その中で印象に残った点を洗い出しみようと思う。

  • ネオンカラーやグラデーションを用いた配色
  • ウィンドウ幅を横いっぱいに使ったファーストビュー
  • テキストや写真が大きめでせせこましくない
  • パネル表現でなくとも、別の工夫がされており視認性が失われていない

など、すべてを取り入れるわけではないとしても、活かせる点に気づくことができた。こういったデザインの参考になるサイトを、ひとつの指標としながら制作をしてみると良いかと思う。これだけでなく、ベイジで受け持つ案件と近いサイトには、どのような工夫がされているか?などを分析・言語して「デザインの幅」を増やすよう努めたい。

最後に

ベースデザインをはじめて、約半年と日は浅い。しかし、デザイナーとして一定のクオリティを担保しなくてはならない。「初めてだからよくわからない」ではなく、まずは調べて言語化したら理解が深まると考える。そのような日々の積み重ねを、デザイン制作に繋げるようにしたい。

関連する日報

    価値を生み出すスピードの本質

    183 view

    奥原美穂子のプロフィール画像
    奥原美穂子 コンサルタント
    新入社員が気づいた、プロジェクト改善のヒント

    494 view

    奥原美穂子のプロフィール画像
    奥原美穂子 コンサルタント
    開発効率化:半分の工数で作る工夫

    1,629 view

    酒井 琢郎のプロフィール画像
    酒井 琢郎 エンジニア
    【書評】『いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門』~伝えたいことより伝わること

    571 view

    岡田大悟のプロフィール画像
    岡田大悟 デザイナー
    納得感のあるデザイン提案のポイント

    3,901 view

    岡本 早樹のプロフィール画像
    岡本 早樹 デザイナー
上に戻る