先日のデザイナーミーティングで、ビジュアルデザインのレベルを上げるにはどうしたらよいかというテーマで話し合いが行われた。ビジュアルデザインを構成する要素は大きく3つある。
絵力はさらに、
の3つに分けられる。基本的な絵力がないと、色をたくさん使ったり、余白を埋めようと要素をたくさん置いてしまったりして「足し算デザイン」になり、素人ぽいデザインになってしまう。デザイナーが目指す魅力あるシンプルなデザインが作れない。
『他者の体験を想像し、それに合わせて自らの行動を変えることです。これを平易に表現すれば「気を利かせる」ということに他なりません。「びっくりするくらい気が利いていた」という発言の裏には、最上級の体験デザインが提供された事実があるはずです。』
これはベイジ行動指針の5つ目、ホスピタリティの説明だが、まさに最上級の体験デザインをするためにこの発想力は欠かせない。
顧客やユーザーにこう思って欲しい、こんなことを感じて欲しいというデザイナーの思いみたいなものが、ちょっとした施しやサプライズを生み出せる気がする。どれだけ相手のことを考えられたかが、発想力のきっかけになる。
の2つがあるが、素材はデザイン面積を多く使うことがあるため、非常に重要なスキルだ。
このような素材の多くは、ストックサイトを利用して使用することが多いが、ストックサイトは膨大な数の素材があるため、選定力がとても重要になる。(関連記事:ストックフォトで良い写真が見つからないときの3つの考え方)
ビジュアルデザインの要素を洗い出すと、突き詰めればトンマナを作り出すスキルとも言えるなと感じた。AIやデジタル技術の発展で、”そこそこ良い1枚絵”は作れる時代になったが、デザイン全体を通しての空気感やトンマナはまだまだデザイナーの審美眼を駆使しないと作れない。
経験の浅いデザイナーは、先輩デザイナーの作ったトンマナで下層画面を作ったり、素材を作ったりする機会が多い。普段から、デザインを見る時にトンマナを細分化し、言語化していくことで少しずつ磨かれると良いなと思う。(関連記事:経験の浅いデザイナーでもデザインの引き出しが増える簡単な方法)