クライアントからフィードバックを受けたときのブラッシュアップのポイント

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デザイナー 塚元 舞賀

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デザインを進めていく中で、クライアントからフィードバックをいただくことがある。フィードバックはデザインに反映していくことになるが、うまく落とし込めず上司や先方からのOKがなかなかもらえない経験がある人もいるのではないか。

わたしも担当案件でフィードバック内容をうまくデザインに落とし込めず、上司のサポートを受けながら一緒にブラッシュアップを行うことがあった。そこでいただいたアドバイスを今後の学びとしてまとめておきたい。なかなかデザインの修正でOKが出ないと悩んでいる人の役に立てば嬉しく思う。

フィードバック内容を理解する

わたしがクライアントからいただいたフィードバックは以下3点で、全体のデザインの方向性には問題はなかった。

  • 可読性をあげてほしい箇所がいくつかある
  • リンクやボタンにもう少し押せる感じにしてほしい
  • メインビジュアルの表現の仕方は少し変えてほしい

ポイントは方向性は問題ないという点。この場合は全体に対してブラッシュアップを行う必要はない。後述するが全体の印象が変わりすぎる場合もあるからだ。

しかし、わたしはこの点を理解できておらず、全体的に調整しようとしてしまっていた。また、イチからの作り直しではなく現行踏襲をしつつ全体を直そうとしていたため「あちらを立てればこちらが立たず」の状態に陥ってしまっていた。

フィードバック内容によって対応範囲も異なるが、過度な調整は必要ない。内容を理解し、求められている調整を行う必要がある。

印象を変えすぎない

前述のとおり、全体をブラッシュアップすると印象自体が変わってしまうこともある。印象が変わると「前回と今回を比べてどうか?」といった再議論の必要性がでてくる。以下のポイントを意識して再議論の余地を生まない範囲での調整を意識する。

  • パッと見たときの印象が変わっていない
  • フィードバック内容は反映されていることがわかる

ただし、デザインの方向性自体が違う場合は逆に印象を変える必要がある。

調整前後の比較をこまめに行う

全体の印象が変わりすぎる原因として、大まかに作ってから微調整を加えていく従来のデザインと同じやり方をしてしまっていたからではないかと感じた。というのも、上司は一ヶ所調整したら調整前と見比べる方法で作業を進めていたからだ。一ヶ所の粒度も細かく、文字色を変更→比較くらいの粒度で比較していた。

この調整方法によって、全体の印象は変えずポイントをおさえたブラッシュアップが可能になるのだと間近で作業の様子を見ていて感じた。

最後に

ひとつの制作物に長く向き合っていると客観性を失ってしまったり、より良くしたい気持ちから範囲を逸脱したブラッシュアップをしてしまいがちだ。しかし、それが本当に求められているものなのか?と常に考えていく必要がある。客観性を意識しつつより良いものを作っていけるように精進していきたい。

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