ベイジには「ライター」という職種があるが、雑誌やウェブメディアで記事を書くような人をイメージすると、少しずれがある。私も入社前に業務内容は聞いていたものの、正直、想像していたよりもやることの幅は広かった。フリーランスでライターをした経験のある私から見て、入社後に驚いたベイジにおける「ライター」の仕事スタイルを紹介したい。
一般的に、記事仕事は下記のような役割分担で進めることが多い。
しかし、ベイジには「編集者」という人がおらず、上記の役割をすべてライター1名で行う。(もちろん、社内で成果物へのフィードバックを貰うことはできる。)一般的なライターでもベテランになると上記を両方ともできる人はいるが、ベイジでは割と早い段階からこの働き方をする。ライター・編集という座組と異なることの良し悪しはあるが、幅広く経験が積めるのはお得だなと思う。
ウェブ制作案件において、ライターもお客様との会議にはほとんど参加する。その際に、議事録作成はライターが担当する場合が多い。
これは単に私の経験が少ないからかもしれないが、高速で行きかう会話を正確かつ端的に議事録に起こす作業はなかなか骨が折れる。シンプルな記事制作をしたり、編集会議に参加するくらいだと、複雑な内容の議事録を作る機会はあまりないだろう。そのため、「ライター」の肩書でこの業務をやる機会は意外とレアかもしれないと感じている。
記事のような文章だけではなく、ウェブサイトのトップページに載せるコピーなども当然、ライターの業務の範疇にある。取材をして、文章にまとめてという業務とは別に、コンセプトを考え、ビジュアルと合わせた見せ方などもデザイナーと相談しながらコピーを作る。
ただ作るだけではなく、お客様への提案ももちろん自分でやる。案外、一般的な「ライター」としての仕事の中で、クライアントワークでしっかりとした提案をやる機会も少ないように思う。アウトプットの意図や背景を自分の言葉で説明する時間が生まれるので、新鮮な気持ちで言葉に向き合える。
ウェブ制作案件には「ディレクター」も参加する。しかし、制作の過程では原稿だけではなくビジュアルや開発なども含む膨大な量のタスクが発生する。そのため制作中の進捗管理やお客様とのやり取りはある程度各職種に任せられている。
たとえば原稿なら40ページ以上の原稿をすべて期限に間に合うように進めるために、都度お客様にリマインドを入れたり、進行方法を変えたりといった業務をライターもやることになる。冒頭の方で書いたように、編集者・ライターという座組だとこういった業務はあまりライターはやらない。単に文章のクオリティが良いことだけではなく、ライターの立場でもプロジェクトを円滑に効率的に進める工夫のし甲斐があるのがベイジのプロジェクトと感じる。
入社直後には、もっと驚いたことがあった気もする。それでも、上に挙げただけでもやはりベイジの「ライター」には一般的な「ライター」とは少し異なる業務もあるなと思う。会社員としてライターをやってみたいと考えている方や、ライターの中でも幅広い業務をやってみたいと考えている方がいたら、ぜひベイジにも応募してみてほしい。
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