会社紹介

職場環境と支援制度

執筆 西岡 紀子
ライター
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16

ベイジは、生産性が高く効率的な仕事の進め方と、合理的に偏り過ぎないていねいなコミュニケーションのバランスをとることを大切にしています。現場の課題を見逃さず、改善につながりそうなことはすぐに実行に移し、成長し続ける組織であることを目指しています。

制度と仕組み

リモートワーク

感染症対策としてリモートワークをスタートさせ、現在は完全にリモートワークに移行しています。出社義務や出社制限は設けておらず、自宅でもオフィスでも働きたい場所を自分で選ぶことができます。地方在住の方も積極的に受け入れており、現在14名の地方在住のメンバーが在籍しています(2024年10月現在)。地方在住でもチームの懇親会やプロジェクト会へは会社負担で参加できるので、地方にいながらメンバーに直接会う機会も得られます。リモートワークを円滑に進めるために、リアルに接する機会を意図的に設けています。

リフレッシュ休暇

有給休暇とは別に5日間の休暇が付与されます。有効期限は1年間。付与された年の1月〜12月の間で、連続して5日間の休暇をとることができます。顧客への納品前後でなければ、自分で仕事を調整して好きなタイミングで休めます。計画的に仕事を進め、休暇をきちんと取ってオンオフを切り替える働き方を推奨しています。リフレッシュ休暇の取得率は100%です。

書籍購入補助

業務に役に立つ書籍を会社負担で購入できます。ベイジは自ら学ぶ力を「学習エンジン」として大切にしており、社員の学びたいという気持ちを支援するためにスタートしました。必要な手順はチャットでの事前申請のみ。紙でも電子でも購入可能で、金額の上限は設けていません。購入した本は自宅で保管するのも、オフィスの本棚で保管するのも自由です。読後のレビュー共有が義務づけられているので、他のメンバーが購入を検討するときの参考にできます。

ストレングスファインダー

ストレングスファインダーはアメリカのギャラップ社が開発した、人の「強みの元=才能」を見つけ出すツールです。社員全員がストレングスファインダーを受け、結果をスプレッドシートやWikiにまとめて社内で公開しています。各自の強みや弱みを認識することで、周囲のメンバーも仕事の配慮がしやすくなったり、得意領域をさらに伸ばせるようになります。ベイジは人間関係構築力、とくに共感性や個別化が高いメンバーが多く、周囲に配慮できる人が集まった穏やかな社風が特徴といえます。

モチベーションクラウド

社員のエンゲージメントを数値化・可視化する「モチベーションクラウド」を年に2回実施しています。これから組織が大きくなるにあたって、大きな壁にぶつかることなく成長していくために、組織の状態を把握するツールとして導入しました。これまでの調査では最高ランクのAAAというスコアが出ており、顕在化した大きな組織課題はない状態といえます。しかし課題がゼロということではないので、調査結果をもとにリスクがある項目に対してアクションを起こし、改善を試みています。

年次面談

毎年12月に面談を行い、1年間の振り返りと翌年の目標決定を通じて、会社が求めていること、本人のやりたいことや課題などを話し合います。この面談の場で翌年度の給与交渉も行われます。経営側と社員で密にコミュニケーションを取り、お互い何を考えているか分からない状態を作らないための制度設計です。ベイジは個人のスキルや行動の数値化は効果がないと考え、現在は「スキル×評価相対表」というドキュメントをベースにした面談で、双方が納得できる評価を目指しています。

コミュニケーション

バーチャルオフィス

リモートワークに移行して、チャットとウェブ会議だけでは「一緒に働いている感」が持ちづらいため、音声チャットツールの『Discord』を利用したバーチャルオフィスを導入しました。誰がどの部屋に入室しているのか全社員が目視できるため「今あの人はあの部屋にいる」「今自分と同じあの人がいる」ということを感じ取ることができます。このようなバーチャルオフィスに全員が出社することで、疑似的に空間を共有している感覚をつくり、孤独感や組織の断絶が生まれることを最小限に留めています。

日報

ベイジでは終業前に日報を出すことが義務になっています。決まったフォーマットはなく、行動指針を1つピックアップしたうえで、各自の感想や思ったことを共有することにしています。日報を通じて社員の行動や思考に触れられるので、困っている様子を感じ取れば、上長や他のメンバーが個別に連絡してサポートにあたることもあります。体調が悪いときなどは無理に日報を書かなくてもいいのですが、それによって体調が悪い日が続いてる社員に、誰かが気付けるようにもなっています。月2〜3回ほど日報をピックアップし「 ベイジの日報」というオウンドメディアで公開しています。

朝礼

リモートワークを始めてから、金曜朝10時に朝礼をするようになりました。朝礼では社員の持ち回りで「朝の小話」を行います。小話に決まったテーマはなく、オススメの映画やアニメ、最近凝っている料理の話など自由に話します。リモートワークで生まれづらい雑談の場を設け、オフィス出社組とリモート組で情報格差が生まれないように配慮しています。

昼礼

毎週月曜日の午前に30分間、代表の枌谷の昼礼を行っています。テーマは全体への共有事項や近況報告、SNSの話題からビジネス関連のミニレクチャーまで、そのときどきで枌谷が社員へ伝えたいことをピックアップして話します。リモートワークになったこと、また組織が大きくなったことにより、経営者と社員が直接話す機会が減ったことへの危機感から始まりました。経営者の頭の中を社員に共有し、情報共有や社員の育成、心理的な距離を縮めるための場として活用されています。

月次1on1

月に1度上長と1時間話す場を設けています。年次目標の進捗確認や振り返り、業務やキャリアの相談まで1対1でじっくりと話せる時間です。モチベーションクラウドで「階層間の意思疎通」という項目に課題が発見されたため、改善施策として、雑談などを含めて最大で1.5時間くらいの時間をかけて月次1on1をやってみるという試みを始めました。

逆指名1on1

「この人とは話したことがない」「この人と話したいけど話す機会がない」というモヤモヤを解消するために、自分が話したい人に1on1を申し込める逆指名1on1を開始しました。代表の枌谷を中心に逆指名1on1を受けています。代表や別の職種のメンバーと話すことが仕事の悩み解決のヒントになるほか、自分のキャリアをいろいろな視点から見直すことができる良い機会になっています。

勉強会・ミーティング

プロジェクトミーティング

毎週金曜日の16:00から開催されている、各プロジェクトの進捗状況を共有するための各プロジェクトの進捗状況を共有するためのミーティングをプロジェクトチームごとに毎週開催しています。進捗共有に特化し余計な話はほとんど挟まないため、毎回15分ほどで完了します。短いミーティングですが、翌週以降に自分が行うタスクの全体工程における役割の確認、タスクの優先度などの認識違いの防止、他プロジェクトの遅延による影響などが把握できる、重要な場となっています。

クロージングミーティング

プロジェクトの途中に1回、プロジェクト終了後1〜2週間以内に、プロジェクトの全メンバーを集めて行われるミーティングです。プロジェクトの課題や問題点が話し合われ、具体的な改善策を導き出します。改善策には期限を設定してアクションを起こし、ワークフローやドキュメントに改善を加えます。プロジェクトの失敗や問題点をノウハウ化することで、仕事をするほど人も組織も成長する仕組みを目指して実施しています。

改善ミーティング

会社の問題点の抽出、アイデア出し、実施状況の確認などを行う改善ミーティングを2週に一度実施しています。改善プロジェクトから生まれた活動には、組織の階層構造の見直し、リソース管理方法の見直し、職種別マインドブックの作成、コーポレートサポートチームの発足などがあります。これ以外にも、約140の問題提起がなされ、止めるという判断も含めて、100近くのアイデアが意思決定されました。課題をそのままにせず改善のアクションまで落とし込み、組織と事業の成長が停滞しないようにしています。

部門間ミーテイング

モチベーションクラウドの結果で、部署間の連携のスコアに課題があることが分かり、設定されたミーティングです。週に1度、チームのリーダーとマネージャーが集まり、情報共有や問題提起を行います。定期的にミーティングを行うことでリアルタイムで各チーム、プロジェクトごとの活動が共有され、課題感も共有されます。このことにより部門間での情報格差や目線の違いの修正ができつつあります。最新のモチベーションクラウドの結果では、スコアに改善がみられています。

週間勉強会

代表の枌谷が主催する勉強会です。UX、BtoBマーケティング、戦略フレームワーク、コピーライティング、過去の戦略提案実績の紹介など、経営やウェブ戦略からビジネス全般に関わる分野まで、情報共有やワークショップを行っています。週間勉強会の内容を当日の日報で振り返る習慣になっており、アウトプットを通じて学びを定着させるようにしています。勉強会の様子は録画しているので、当日に参加できなくても後から見返せるようになっており、新入社員へのオンボーディングにも組み込まれています。

ゲストトーク

月に1〜2度、社外からゲストを招いて勉強会を行います。内容はマーケティングやデザインなどの専門知識を得るものから、キャリアづくり、資産運用、話し方講座など仕事の範囲におさまらないものまでさまざまです。社員から「この人のこういう話を聞いてみたい!」というリクエストを出せるので、社員の声をきっかけに実施されたゲストトークもあります。

職種別勉強会

各チームで不定期に勉強会を開催しています。チーム外のメンバーも参加できるものが多いです。これまでUI/UX勉強会、OOUI勉強会、ファシリテーション講座、アクセシビリティ勉強会などの実績があります。勉強会は基本的に勤務時間内に行います。学ぶ時間を勤務時間の中で確保し、個々のスキルアップとチームと会社全体のナレッジ蓄積を推奨しています。

社外との交流会

2021年にクラスメソッド株式会社と資本提携しました。社員は双方の会社の勉強会に参加できるほか、同じ職種での交流会や勉強会を開催しています。エンジニアはAWSの勉強会、デザイナーはキャリア形成を中心とした交流会などを開きました。他の会社の働き方を知る機会はなかなかありませんが、クラスメソッドとの交流を通じて同業種や同世代の働き方や考え方に触れ、よいものは積極的に社内に持ち帰るようにしています。

イベント

ベイジサミット

年に1度、社員全員が参加して、会社の方針を共有したり全員で話し合ったりする場を設けています。会社を取り巻くビジネス環境、市場が求めていること、ライバル企業の動向、その中でベイジが取り組むべき課題、具体的な戦略、戦術、具体的な取り組みなどが共有され、必要に応じてアイデア出しやディスカッションが行われます。ベイジサミットで出てきた有益な意見は、社内プロジェクトや社内ルールとなり、会社の方針として反映されていきます。

プロジェクト会

懇親会や雑談は業務生産性に寄与しないと思われがちです。しかしベイジはハイブリッドワークを推奨しており、会社がそれらをオフィシャルな活動として認め活用しています。その試みのひとつとして、プロジェクト単位でオフィスに集まるプロジェクト会を始めました。プロジェクトメンバーが6〜7名ほど出社し、同じフロアでディスカッションをします。その日は早めに切り上げて、夕方から懇親会を開催するようにしています。もちろんこれらへの参加はすべて任意で、社員に選択権がありますが、社員からは歓迎の声が多くあがっています。

ベイジカフェ

オフィスに4人以上出社していて、日常的に出社しないメンバーが含まれている場合は、15時からベイジカフェと称してお茶やお菓子を食べながら雑談する時間を作っています。ベイジのハイブリッドワークは、オンラインがオフラインを、オフラインがオンラインを強化するような設計を目指しており、リアルの場がある場合は意識的にコミュニケーションの機会をつくって、リアルの場を活用しようとしています。

ナレッジ

社内Wiki

社内で流通しているドキュメントや、チャットでやりとりされるナレッジなどは、すべて社内Wikiに登録されています。職種ごとのナレッジや社内ルールなど「Wikiを見れば基本的なことはすべてわかる」状態を目指し、日々更新が続けられています。新入社員の入社後アンケートでも、「Wikiに必要な情報がまとまっており助かった」といった意見が頻繁に出ています。オフィスのように気軽に質問ができなくなったリモートワーク環境でも、新入社員が悩むことなく基本的な業務に慣れ親しむうえで、この社内Wikiが大いに役立っています。

動画コンテンツ

リモートワークにより社内勉強会などはZoomで実施するようになりました。Zoom移行をきっかけにオンライン勉強会を録画して動画コンテンツとしてストックするようになり、新入社員の研修教材としてオンボーディングプログラムで活用しています。社内ルールの解説から効率的な仕事術、社員が実施する勉強会、講師を招いたトークなど、現時点で70本以上の動画が蓄積されており、いつでも誰でも閲覧可能です。

ツール

Slack

社内のコミュニケーションはSlackを利用しています。業務に関するチャンネルの他、雑談や趣味のチャンネル、個人の発信をする分報チャンネルなどもあります。チャンネルの作成と公開は制限しておらず、誰でも必要なチャンネルを立ち上げることができます。給与や人事関連のものを除いて基本的にオープンにしているので、どのチャンネルも自由に閲覧・参加できます。

Discord

もうひとつの社内コミュニケーションツールとして音声チャットを使っています。朝礼やプロジェクトミーティング、ちょっとした相談などに利用しています。音声のみで気軽にやりとりができ、リモートで起こる心理的な距離の問題も解消にも寄与しています。

Backlog

プロジェクト管理ツールとしてBacklogを導入しました。制作業務に関わることをタスク化してBacklogに起票し、スケジュール管理と対応モレの防止を行っています。テスト公開以降は顧客にもチャンネルに入ってもらい、要望対応を双方向で行います。

Googleワークスペース

ほとんどの社内業務はGoogleワークスペースを使ってクラウド化しています。リモートワークでもフィードバックへの対応や共同編集が容易に行えます。プロジェクトごとに顧客にもGoogleドライブに参加してもらい、共同編集をしながら作業するため、効率的に制作を進められるようになりました。

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リモートワークとオフィスワークを働く人が自由に選べます。効率的な仕事の進め方と心地よく働ける環境を作る風土も根付いています。

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