会社紹介

バリュー

執筆 枌谷 力
代表取締役
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4

バリューは、ミッションやビジョンと併記され、大事にしているいくつかの価値観を列挙して構成されることも多いです。バリューという名前ではなく、クレド(信条)や行動指針として定義されていることもあります。

ベイジでは創業してすぐ、64項目におよぶ行動指針を策定し、これを「バリュー」として運用してきました。

しかしながら、今回のブランド再編において、行動指針は「行動原則」として再定義し、それとは別に、バリュー「Make Success」を策定しました。なぜなら、組織を束ねる上で、以下のような役割を担う言葉が欲しかったからです。

  1. ミッションやビジョンを達成するために最も重要な考え方の核になる言葉
  2. 日常的に合言葉のように使えるシンプルな言葉

これを作る上で大きな影響を受けたのが、メルカリさんのバリューです。

メルカリさんの中では、「Go Bold(大胆にやろう)」「All for One(全ては成功のために)」「Be Professional(プロフェッショナルであれ)」といったバリューが、原点に立ち返る時の合言葉のように現場で使われているそうです。私たちも同じように、仕事の中で原点に戻る時の合言葉が欲しいと思い、今回のバリューが生まれました。

バリューに込めた思い

「Make Success」を構成する2つの単語の一つ、「Success」とは、その名の通り、成功です。この「Success」には、3つの視点があります。1つは、顧客であるお客さまの成功。もう1つは、顧客の先にいる利用者や顧客の成功。そしてもう1つが、共に働くチームメイトに対する成功です。

今の私たちは一般的には「ウェブ制作会社」にカテゴライズされる企業ですが、ウェブを制作することによって本質的に制作しているのは何なのでしょうか。その問いに答えとなるのが、「成功」だと考えました。バリューは、そのことをストレートかつ端的に言い表しています。

またこの言葉には、既存のウェブ制作会社やデザイン会社、システム開発会社に対するアンチテーゼと、そして私たち自身に対する戒めの意図も含まれています。

「成功を提供する」というのは、ビジネスにおいては、当たり前すぎる大前提です。しかし実際には、成功の視点を持たず、納品をゴールにした仕事が、制作ビジネスには蔓延しています。制作者都合で顧客の成功を無視した仕様。美意識やこだわりばかりが優先されユーザーの成功を考えていないデザイン。目的と手段の履き違えはどんな仕事でも起こりますが、モノづくりの仕事では、成果物が明確に定義されているがゆえに、特に顕著に起こります。

こうした状況に陥った時に、原点に立ち返る言葉。それが「Make Success」に期待している一番の役割です。

「Make Success」を構成するもう1つの単語、「Make」という言葉は、制作会社と名乗り続けるかはさておき、私たちがあくまで「何か作る会社であり続ける」というアイデンティティを示しています。似たような言葉に「Create」もありますが、どことなくナルシスティックな印象を与える「Create」より、質実剛健で実直で無骨な印象を与える「Make」の方が私たちらしいと考え、この言葉を選択しました。

なお、このバリューが「ネイティブな英語で使われる言葉なのか」はまったく気にせずに作りました。社内で使われる合言葉であることが目的なので、「私たち自身がしっくり来るか」という観点を優先し、言葉としての整合性は割り切って、定義しています。

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ベイジを一言で表すタグライン「顧客の成功を共に考えるウェブ制作会社」が、どのような意図で作られたのかを詳しく解説します。

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