会社紹介

ビジョン

執筆 枌谷 力
代表取締役
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英語のVisionには様々な意味が含まれますが、企業が定めるビジョンとは、その企業の「見通し」「展望」「構想」といった意味合いのものになります。

「使命」「目標」を意味するミッションとは元来まったく異なる言葉ですが、ミッションとビジョンが似たような言葉になり、部外者には両者の区別がつかないこともあります。

しかし、ミッションやビジョンは、定義通りであることよりも、組織の中での機能性や役割の方が、圧倒的に重要です。部会社にはピンとこないビジョンであったとしても、その企業が求める要件を満たすのであれば、それでいい、ということになります。

こうしたビジョンに関する考えがあった上で、私たちはミッション「ウェブで企業が持つ力を引き出す」を外的動機(社会や顧客に対して成す目標)、ビジョン「唯一無二のウェブの会社であり続ける」を内的動機(自分たちが成りたい姿)と、役割を分けて考え、それぞれ別個に定義しました。

ビジョンに込めた思い

ビジョンとして明快なのは、「日本一の○○になる」「世界一の○○になる」といった構文に当てはまるようなものです。

しかし、「ミッション」で説明したように、内向型組織であるベイジには、こうした輝かしく大きなビジョンはしっくり来ません。自己実現、自己肯定、自己満足が原動力となりやすい内向型組織では、今の自分たちを肯定し、そこから背伸びすることを促すような「足元が見えるビジョン」の方が、より機能すると考えました。

その上で検討メンバーに、「なぜベイジに転職しようと思ったのか?」「ベイジの魅力とは何か?」という問いをしました。

すると、他に似た会社が存在しない、有名企業ではなく知る人ぞ知るどこかマニアックな印象があるのがベイジの魅力、という話になりました。この魅力には、奇を衒ったものではなく、本質的なことに向き合った末に獲得した自然さがあるという意見もありました。

このような社員の印象は、創業者である私自身が理想とする会社のイメージと、ピタリと一致するものでした。そもそも、私はベイジという会社を、これまでとまったく違う組織にしたいわけではありません。組織に大きな不満があるわけではなく、現在の組織の良い所をうまく維持しながら、事業を成長させていきたいと思っています。

こうした一連の議論の中から「顧客の成功に向き合い続ける」というビジョンが誕生しました。

「ウェブ制作会社」や「ウェブの会社」という言葉を外したのは、私たちが理想とする唯一無二の会社であるためには会社の形態には固執しない、という考えの表れです。

また、「向き合い続ける」という言葉を選んだのは、人によっては、現時点で既に向き合えている可能性があるからです。そう評価していただける人たちには、今のままのイメージを維持できるように努めたい。一方でそうは見えてない人たちには、「顧客の成功に向き合い続ける」と見てもらえるように努力したい。そんな意味合いを込めて、「向き合い続ける」という言葉を選択しました。

これは、未来に向けて大きく変わる意志が込められたビジョンではありません。現状を肯定するようなビジョンです。しかしこれは決して、現状維持発想を肯定している訳でもありません。

時代、技術、環境は、これからもどんどん変わっていきます。私たちの事業、知識、活動も徐々に変化させていかなければ、今の組織の良いところを変えずにいる、ということはできないでしょう。「今の会社の長所を失わないために、変わり続ける」という強い意志が、このビジョンの根底には流れています。

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バリューは、ミッションやビジョンを達成するために重要な考え方の核になる言葉です。合言葉のように使えるシンプルさも追求しました。

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