制作過程を振り返ることで得られる3つの効果

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デザイナー 塚元 舞賀

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ベイジでは定期的にデザイナーMTGを行う。情報共有を目的とし、毎回担当者が進行中の案件を紹介しながら意見交換をする形で取り組んでいる。今回はわたしの担当案件を紹介する回だった。

これまではデザインの完成形を見て、それについて話をするという流れが多かったが、今回は設計から最新のデザインに至るまでの全工程を共有した。実施前に想定していたよりも手ごたえがあり、良い効果があったように感じた。今回はこの案件紹介を通して感じた制作過程を振り返ることで得られる3つの効果について紹介したいと思う。

1.自分の振り返りになる

過去の設計やデザインは一度納品してしまうとあまり見る機会もないが、今回紹介するにあたりもう一度見ることになった。当時に指摘を受けたこと、悩んだ点を思い出し、振り返る時間になった。人に紹介するために指摘を受けたことなどを文章に起こす必要があり、文書記録として残すいいきっかけにもなった。

2.人に考えるきっかけを与える

紹介の中で、設計・デザインとそれぞれのフェーズで悩んだ点について質問をする時間を設けた。質問をすることでわたし自身の学びにもなるが、他メンバーの過去の振り返りになったり、気づきを与える時間になったようで、その日の日報に感想を書いてくれていた。内容もそれぞれの視点で書かれていてとても興味深いものだった。

また、設計からデザインに移行する際に気をつける点、デザインをさらにブラッシュアップするためにどんな工夫が必要かも議論した。経験年数の異なるメンバーが同じ成果物を見て、その場で考えてフィードバックをする機会は良い学びになると感じた。

3.知見が集まる

1人でこなせる案件の数には限りがあり、得られる知見も限られたものになる。しかし、社内全体で情報共有していくことで、1人の知見がみんなの知見として蓄積されていく。「三人寄れば文殊の知恵」とは有名なことわざだが、ひとつの案件について議論することでみなの知見を集約していける実感が持てた。

最後に

自分の成果物を見せる行為はなかなか恥ずかしく、躊躇する人も多いと思う。しかし、見てもらうことで自分も人も学びになり、相乗効果を得られることを改めて実感した。これからも積極的に見てもらう機会を作っていきたいと思う。

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