アプリUI 仕事の進め方
3-2. ジャーニーマップ作成
対象アプリケーションを利用するユーザーフローを時系列のステップで表し、各ステップでのユーザーのニーズやユーザー心理を可視化したマップです。次工程以降もプロジェクトに共通した目線合わせのツールとして活用します。
ジャーニーマップとは、ユーザーがアプリケーションと接点を持つときの行動プロセスを視覚化したフレームワークで、ユーザーの感情の浮き沈みを感情曲線として表すのが特徴です。感情曲線が低いポイントほどユーザーの満足度が低く、改善の余地が大きいといえます。
ベイジのジャーニーマップは、BtoBアプリケーションの機能改善をふまえた項目を追加した独自のフォーマットです。BtoBに特化したジャーニーマップを活用し、アプリケーションとユーザーの接点を踏まえてユーザーフローを可視化します。
ユーザーフローとともに整理する項目は以下のような項目群です。
- フェーズ・タスク
- メインユーザー/関係ユーザー
- タスクのきっかけ
- タスクの目的
- タスクの実施手段・方法
- 入力情報/参照情報
- 利用ツール/媒体(対象ウェブアプリケーションを含む)
- 課題
- インサイト
- 改善アイデア
これらの項目の中で「フェーズ・タスク」~「課題」は、前述の「2-5-3. As-Isユーザー仮説設定」で行う「ユーザーフローの作成」のステップで仮説をベースに定義します。その後のユーザーリサーチの結果を反映し、さらにリサーチで得たインサイトを盛り込んだものをジャーニーマップとして扱います。
ベイジのジャーニーマップの基本フォーマットに感情曲線はなく、課題と捉えたすべてのタスクに対して改善アイデアを検討します。お客さまのご要望により感情曲線を加えることもできますが、曲線の高低に厳密な根拠があるわけではないので重要視しません。