アプリUI 仕事の進め方

2-5-1. エキスパートレビュー

執筆 野上 恵里
コンサルタント
読了時間の目安
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現行アプリケーションに対しての使い勝手を専門家が一般的な指標で評価し、問題点の仮説を立てます。

ベイジではユーザビリティの専門家が現行アプリケーションの使い勝手を評価しています。実際のユーザーに操作してもらい評価するのでなく、一般的な使いやすさ評価軸(ヤコブ・ニールセンのユーザビリティの10のヒューリスティックス※)で専門家が評価し、改善案を導きます。

実際のユーザーによるテストではないため、思いがけない問題点が出てくることは少ないです。しかし、大がかりな準備が不要なため、比較的安価に、かつ広く網羅的に問題点を洗い出すことができます。

基本的にはExcel/Googleスプレッドシートで作られた【エキスパートレビュー】シートに、評価で挙がった箇所、問題点、改善案をリストアップします。その際、10のどの評価軸に該当する問題点であるかも必要に応じて記載します。多い時にはここで200個ほどの問題点が洗い出されます。

エキスパートレビューシート

このシートで管理する問題点はお客さまに確認いただき、システム上の制約として割り切る問題なのか、改善すべき問題なのかの切り分けをします。さらに改善案の採用・不採用の判断も管理します。この結果は必要に応じて報告書としてまとめることもあります。

エキスパートレビュー報告書

なお、エキスパートレビューは、のちに実際のユーザーに対してリサーチを行うプロジェクトでも、問題点の仮説設定のため事前に必ず行います。

※ 10 Usability Heuristics for User Interface Design:
https://www.nngroup.com/articles/ten-usability-heuristics/

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