アプリUI 仕事の進め方

2-3. スコープ定義

執筆 野上 恵里
コンサルタント
読了時間の目安
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このあとに実施するユーザーリサーチの準備として、前提となるリサーチのスコープを定義します。リニューアル対象のアプリケーションによっては関わる機能、ユーザー種類、それらに付随する利用シーンも多く、すべてを対象にすると膨大なリサーチ期間を要します。そのため、リサーチで整理するスコープやターゲットを限定し、お客さまと合意してからリサーチ計画を立てます。

リサーチ対象の機能・画面選定

リサーチ対象の主要な機能と、それに関わる画面を選定します。大規模システムの場合は画面数が数百になるものも多く、すべての機能と画面を網羅してリサーチすることは困難です。しかし、その中の10〜30画面程度の主要機能を中心にリサーチを行えば、全体の問題傾向と改善方針が見えてきます。

この主要機能・画面を合意するため、現行の機能一覧・画面一覧を作成し、リサーチの対象をお客さまと合意して次のタスクに進みます。

現行の機能一覧・画面一覧

ゴール設定

ライトな仮説検証を繰り返すデザインスプリントやアジャイル開発のプロジェクトの場合、ヒアリングやリサーチ対象の機能・画面が見えてきた段階で、解決すべき課題とプロジェクトの目標を改めて設定します。この際は必ず「誰のための」「何のための」といったターゲットを明確にします。

キックオフミーティングでもプロジェクトの方向性となる抽象的なゴールは共有されますが、ここで設定する課題と目標はより具体的なものです。

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