アプリUI 仕事の進め方
3-3. ユーザーストーリー
ユーザーストーリーは、ユーザーフローからリサーチの詳細情報を省き、ユーザーの行動プロセスをタスク・関係者・利用サービスに限定して、業務で使用する機能を端的に示したものです。業務に必要な機能が網羅されているかを確認するために活用します。
ジャーニーマップは業務フローを抜け漏れなく網羅的に記載するため、情報量が膨大になります。ユーザー行動の流れを端的につかむために、別途ユーザーストーリーを作成します。
これはシステム開発におけるアクティビティ図(フローチャート)に似ており、そのタスクにおいて必要な機能を定義します。社内での機能検討や関係者とのディスカッションに活用する目的のため、正式成果物としては作成しません。付箋などを利用しながら中間生成物として作成し、順次付箋を入れ変えながら最適なユーザー体験を構築していきます。
ユーザーストーリーを作成する上で重要なのは「誰が」「何を目的に」「何をしたい」をシーンごとに意識して機能の優先順位を決めることです。優先度が落とされ、スコープ外とされた機能も、その後のお客さま側での継続開発で活用できます。