アプリUI 仕事の進め方
2-2. 現行システムの確認
現行システムのデザインリニューアルプロジェクトの場合、システムの仕様やユーザーの利用フローを細かく理解します。事前のヒアリングで確認した事項と突合し、深掘りすべきポイントや矛盾点を確認します。この時点でさらにヒアリングが必要な場合は適宜実施します。
アプリケーション操作確認
テスト環境またはテストアカウントを払い出していただき、実際に現行アプリケーションを操作することで、仕様や操作に関する理解を深めます。後述するマニュアルや仕様書でも内容を理解することは可能ですが、各ドキュメントが最新であることは少なく、実際に操作し私たちで現在の仕組みを資料化することも多いです。
利用環境が限られアクセスが難しい場合は、ミーティング形式でアプリケーションの操作デモを確認したり、利用現場を観察したりします。
マニュアル確認
現行アプリケーションの利用マニュアル、またはマニュアルを確認し、ユーザーにさせたいことの意図を理解します。実際にアプリケーションを触ったあとにマニュアルを確認するため、サービス提供側とユーザー側の考えの乖離も把握することができます。
システム仕様書確認
現行システムの仕様書を確認し、画面には現れないロジックやデータ構造、システムの制約を理解します。UIデザインによる改善アイデアの難易度・コストを評価しやすくすることが目的です。
ログ解析
現在のアプリケーションのアクセス解析から、利用しているOSやデバイス、ブラウザなどを把握し、リニューアルでカバーすべきシステム範囲を確認します。またアクセスの多い機能などを把握し、リサーチ対象の判断にも活用します。利用者層が幅広いSaaSで実施することが多いタスクです。