アプリUI 仕事の進め方
1. プロジェクト設計
プロジェクトチーム編成
スケジュールの空き状況やメンバーの適性、希望などを考慮し、プロジェクトチームを編成します。ベイジでは要求理解から納品までに必要な全職能が社内に揃っているため、全工程の担当メンバーをここでほぼ決めてしまいます。厳密にはプロジェクトマネージャーの職務領域ですが、ベイジではリソースを管理するアレンジャーとディレクターが協議して決定します。
WBS作成
プロジェクト全体の現実的なスケジュールを把握するため、ディレクターがMicrosoft Projectで【WBS(Work Breakdown Structure)】を作成します。新規に作ることは少なく、契約前段階で作られた素案を調整して仕上げることが多いです。新規作成する場合も、すべてのワークフローを網羅したテンプレートが社内Wikiで配布されているため、30分~1時間程度でWBSを作ることができます。この段階で細かいWBSを作成することで、お客さまと進め方のイメージを共有しプロジェクト開始後の認識齟齬を防ぎます。
プロジェクト開始連絡
プロジェクトチームが決まった段階で、新プロジェクトの開始が社内にアナウンスされます。プロジェクト内共通で使用されるプロジェクトコード、クライアント名、アプリケーションの概要、予算、納期、スコープ、開発サーバー、セキュリティ関連の設定、プロジェクトメンバー、プロジェクト固有の前提条件など、プロジェクトに関する様々な基本情報を全社員に共有します。ベイジではディレクターが担当します。
プロジェクト環境の準備
WBSが決まったら管理ツールを準備します。ベイジでは、全体の進捗状況の把握に【プロジェクト管理シート】を、細かなタスクの管理に【Backlog】、細かな連絡にはチャットツールの【Slack】を使用しています。
プロジェクト管理シートとは、プロジェクトの進捗状況をタスクごとに細分化したシートです。お客さまへご提示するWBSに対して、プロジェクト管理シートは社内管理用で進捗状況の更新に特化しています。週に一度実施しているプロジェクトミーティングではこれをもとに各職能の作業状況が共有されます。WBS同様にテンプレートが存在し、30分程度で作成可能です。
さらに、お客さまとの間で利用する管理ツールの調整もここで行います。基本的にはお客さまの要望に合わせますが、問題がなければ社内のBacklogプロジェクトに招待し、社内の設計状況を常にオープンにしています。
開発環境の準備
プロジェクト開始が社内周知されると、担当エンジニアはサブドメイン申請や開発環境、ファイル共有環境に関する設定などを行います。開発環境は主に実装後のHTMLモックアップ動作確認のために利用し、お客さまにもアクセス・操作してもらいます。ファイル共有に関しては、近年はお客さま指定のクラウド環境を利用することも多いです。特に指定がなければ、ベイジで契約しているGoogleワークスペースを利用します。
プロジェクト定義書の作成
社内におけるプロジェクト準備が一通り完了したら【プロジェクト定義書】をディレクターが作成します。プロジェクト定義書とは、プロジェクトの目的、スコープ、成果物、メンバー、セキュリティ関連情報、コミュニケーションルール、リスクや補足事項などをまとめたドキュメントです。プロジェクト定義書もフォーマットが用意されており、30分ほどで作成可能です。
キックオフミーティング
契約締結後にお客さまと行う最初のミーティングです。プロジェクト定義書とWBSを中心に、プロジェクトの前提条件・スケジュールなどの説明を行います。説明自体は質疑応答も含めて、15分程度で終了します。安心してベイジにプロジェクトをお任せいただくために、当たり前のことも含めて事前の認識合わせやリスク共有を丁寧に実施します。プロジェクト定義書の説明が終わった後は、そのまま要求理解フェーズのヒアリングを実施します。