アプリUI 仕事の進め方

3-5. 改善方針立案

執筆 野上 恵里
コンサルタント
読了時間の目安
2

リサーチやアイディエーションを通して出た機能アイデアを制作方針としてまとめ、お客さまと合意します。

基本画面フロー構成検討

アイデアにはアプリケーションの機能配置についての議論も含まれるため、方針立ての時点で、対象アプリケーションはタスクベースUIが適切か、オブジェクトベースUIが適切かの方向性を決めます。

基本画面フロー
基本画面フロー

※ タスクベースUI:利用者の処理タスクごとにメニューが構成される形式(例:メニューの追加、メニューの削除、料金の変更)

※ オブジェクトベースUI:利用者の管理対象ごとにメニューが構成される形式(例:メニュー管理、顧客管理、料金設定)

画面遷移のルールが機能によって変わらないように、タスクベースUI・オブジェクトベースUIそれぞれの適切な画面遷移について、クライアントと合意します。(機能に特化した例外的な画面遷移を禁止するものではありません)

改善提案

リサーチの対象から改善のメイントピックとなる機能を選定し、おおよその画面イメージを作って機能の詳細の認識できるように落としこみ、改善方針としてとりまとめます。ここでは10〜20ほどの改善方針をたて、【改善提案書】を完成させます。

改善提案書

ここで定義する方針は、アイディエーションで挙がったアイデアを機能ごとにグルーピングし、共通化できる単位に落としこんだものです。方針のひとつには、前述した基本画面フローも含みます。

この改善提案書の合意をもって、要件定義フェーズは終了となります。以降の設計からはUIデザイナーの職務範囲となりますが、引き続きコンサルタント・ディレクターが支援し、要件定義で定めた改善方針がUIデザインに反映されているかを細かく確認します。

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