ウェブ制作 仕事の進め方

2-4-1. 企業

執筆 枌谷 力
代表取締役
読了時間の目安
4

ウェブサイトを経営と接続するためには、当然ながら検討のスタート地点を経営としなければなりません。私たちの戦略フェーズも、商材やウェブサイトを運営する企業の経営に関する基本的な理解から始めています。

具体的には、以下のようなウェブサイトの前提条件を、ヒアリングや議論を繰り返しながら整理していきます。

  1. 経営状況の整理
  2. 事業の整理
  3. ミッションの整理
  4. 指標の整理
  5. アイデアの整理

1. 経営状況の把握

独自のスプレッドシートを用いて、経営の基本的な情報を把握していきます。上場企業の場合はIR資料を参考にし、そうでない場合にはヒアリングをメインにして、以下のような情報を収集していきます。

  • ミッション
  • ビジョン
  • バリュー
  • 経営目標
  • 経営課題
  • 売上/利益の構造(PL)
  • 資産/負債の構造(BS)
  • 事業構造
  • 組織構造
  • 拠点
  • 沿革
  • 時価総額
  • 株主構成
  • グループ会社

2. 事業の整理

企業はある一定以上の規模になると、複数事業を営む事業ポートフォリオを形成することがほとんどです。そうした企業のウェブサイトを扱う場合には、企業全体だけでなく、事業別に情報を整理する必要があります。

特に事業によって市場やビジネスモデルが異なる場合には、事業別に状況を整理していかないと、適切なウェブサイトの戦略立案やコンテンツ企画が難しくなります。また、すべての事業を扱うのか、いくつかの事業にフォーカスするなど、ウェブサイトにおける優先順位付けも必要です。

具体的には以下のような情報を事業別に収集し、事業にまつわる前提条件を整理していきます。

  • 事業構造
  • 経営上の優先順位(複数事業の場合)
  • 各事業のミッション
  • 各事業のビジョン
  • 各事業の指標(売上/利益/案件単価/受注数/商談数/リード数)
  • 各事業の顧客
  • 各事業の市場戦略
  • 事業計画
  • 事業課題
  • 事業のマーケティング活動(実施内容)
  • 事業別の組織/人員体制
  • 各事業のウェブに対する期待
  • 各事業のウェブにおける優先順位

3. ミッションの整理

経営と事業の前提条件を整理したら、そのことがウェブサイトのリニューアルの目的とどう繋がるか、ツリー図を用いて整理していきます。

ツリー図

コーポレートサイトの場合、複数の役割/目的が設定されることが多いです。一方、単一の事業のみを扱う製品サイト/サービスサイトの場合、役割/目的は1つ、多くても2つに収まることが多いです。

4. 指標の整理

経営や事業をウェブサイトと接続したら、今度はそれを数字上で表現します。事業計画の売上目標からブレイクダウンし、ウェブサイトで期待する数字(リードなど)に繋げていきます。

ベイジでは『KPIシート』と呼ばれるスプレッドシートの雛形を用意しており、必要な数字を入力するとすぐに各種KPIが算出されるようにしています。

KPIシート

それぞれの項目は、以下のような内容になっています。

この『KPIシート』を元にしながら、以下のようなマーケティング系の指標を整理し、ウェブサイトにおける現実的な数値目標を明確にしていきます。

  • 施策別予算(年)
  • CAC(顧客獲得コスト)
  • LTV(顧客生涯価値)
  • リピート率
  • 解約率
  • ハウスリスト数
  • 広告系指標(予算、imp、CTR、CPA等)
  • ウェブサイト系指標(予算、PV、UU、CV数/率)
  • メール系指標(予算、開封率、開封数、送信数等)
  • イベント系指標(予算、参加者数、リード獲得数/率、商談化数/率等)
  • コール系指標(予算、架電数等、商談化数/率等)

5. アイデアの整理

1~4までのインプットや議論をしながら、ウェブサイトに反映しなければならないアイデアをリストアップしていきます。アイデアは『要求リスト』というスプレッドシートに整理され、ウェブサイトが満たすべき要件となっていきます。

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