ウェブ制作 仕事の進め方

7-2. テスト公開

執筆 平城 舞子
コンサルタント
読了時間の目安
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開発工程が完了すると、テスト公開ミーティングの実施後に開発環境でウェブサイトを公開します。本番に近い状態で確認することで、さらなるブラッシュアップをしていきます。お客さまにとっては、はじめてウェブブラウザでサイトを確認するタイミングになります。

とくに指定が無い限り、開発環境はベイジで用意します。アクセス制限をかけているため、関係者以外が閲覧することはありません。またサイトリニューアルの場合も現行サイトの表示には影響しません。

期間を設けてお客さまにもご確認いただき、下層ページも含めたビジュアルデザインに違和感はないか、機能や仕様に認識違いはないか、文章に間違いはないかなどの観点でチェックいただきます。

ベイジによるテスト公開前チェック

テスト公開前には、プロジェクトを担当しているデザイナー、ライター、エンジニア、ディレクターが事前チェックを行います。それぞれの職種で確認事項をリスト化し、抜け漏れがないように対応します。各職種のチェック項目を大別すると以下の内容になります。

  • ページタイトル、見出しの表記に誤りがないか
  • 主要な製品やサービスの名称は正しいか
  • 企業の電話番号や住所等の基本情報は正しいか
  • 原稿および写真や図版の掲載先に誤りがないか
  • 不要なデータや古い記述が残っていないか
  • 主要な導線のリンクやの設定は正しいか
  • お問い合わせフォームなどの機能は正しい挙動をするか

また、プロジェクトに属していない社内メンバーによる第三者チェックを行います。ユーザー視点でUX観点を客観的にチェックすることで、コピー、コンテンツ、ビジュアルの精度を高めます。

これらのチェックを通じてサイトの完成度を高めるほか、修正が必要な箇所やお客さまに対応いただく事項を洗い出してサイト公開に向けた精緻なスケジュールを決定し、テスト公開前ミーティングでお客さまと共有します。

お客さまによる最終確認

テスト公開の翌日から、お客さま側のご担当者や関連部署に最終確認を実施いただきます。主にご確認いただきたい観点として以下のチェック項目をテスト公開ミーティングで事前に共有します。

  • タイトルや文章に変更が必要な箇所はないか?
  • 写真や図版に変更が必要な箇所はないか?
  • 掲載情報に誤りや過不足はないか?
  • フォームは問題なく機能しているか?
  • ログ解析など、埋め込んでいるタグに誤りはないか?
  • 挙動や表示などで気になるところはないか?

検出された不具合や要望は「要望リスト」に記載していただきます。

要望リストはベイジがExcelもしくはGoogleスプレッドシートで提供します。お客さまの体制によっては、タスク管理ツールのbacklogを使用する場合もあります。

要望リスト

要望リストに記載いただくのは、対応箇所と修正内容、優先度です。優先度は高(公開までに必須)、中(可能なら公開まで)、低(公開後でもよい)と振り分けていただきます。要望がすべて出揃ったタイミングで優先度もふまえて対応方法やスケジュールを調整し、公開前の最終準備を行います。

お客さまの確認期間は通常3~5日ほどです。プロジェクトの規模やお客さまの確認体制によっては、10日以上設けることもあります。

テスト公開時点で対応しないこと

テスト公開はサイト公開に向けたチェックの位置づけですが、ベイジでは最終的な調整(ブラウザチェック)をテスト公開後に対応します。

例えば、表記ゆれなどすべての原稿が揃ったあとにまとめて対応した方がよいもの、ブラウザごとのデザイン崩れやリンク切れなどすべての修正点が出揃ってから対応した方がよいものなどがあげられます。

お客さまの確認の負担が増えないよう、テスト公開ミーティングで何に対応していて、何に対応していないかを明確に共有しています。

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