ウェブ制作 仕事の進め方
2-5. クロージング
CCPCCメソッドで定義されているすべての検討が終わり、お客さまと合意したら、次の情報設計フェーズにスムーズに移行する準備を行い、戦略フェーズは終了します。この戦略フェーズのクロージングのパートでは、以下のようなことを実施します。
- 要件定義リストの作成
- 改善方針の明確化
- スケジュールや見積書の見直し
- 振り返り
1. 要件定義リストの作成
ここまでの検討の中ででてきたコンテンツやデザインに関するアイデアを「要件定義リスト」として1枚にまとめます。これが、情報設計以降のウェブサイトの要件定義書となります。なお、実際にはこの段階でまとめて作るのではなく、それぞれの検討の中で出てきたアイデアをその都度追記していく形で作成していきます。
2. 改善方針の明確化
ウェブサイトのコンテンツや設計に関して、特徴的な部分、イメージのすり合わせが必要な箇所に関しては、「改善方針書」を追加で作成します。改善方針書では、ワイヤーフレームほどではないラフなスケッチを元に、ウェブサイトの改善の方向性を視覚的に示し、認識合わせを行なっていきます。
3. スケジュールや見積書の作成
戦略フェーズが終わることには、設計・制作の具体的な作業見積りが可能な状態になります。それに合わせて、スケジュール(WBS)や見積書をアップデートするなど、必要に応じた契約事務手続きを進めていきます。
4. 振り返り
最後にお客さまを交えて、戦略フェーズの振り返りをおこなっていきます。戦略フェーズは抽象的な議論が多いため、お客さま側の理解度の確認を行いつつ、今後の進行に向けての不安・不満・疑問などをこの段階で解消していきます。